ラテン教父聖書注解者ドナトゥス派
- 生没
- 不詳 – 不詳(380年代–390年ごろに活動)
- 地
- 北アフリカ
- 公開
- 1 作品 · 662 節
経歴
ティコニウス(Tyconius、ミーニュの綴りは Tichonius)は、4世紀後半(370–390年ごろ)に活動した北アフリカの神学者で、ドナトゥス派に属した。教会は全世界に広がるものであって、アフリカの一派に限られないと説き、カトリックの信徒に再洗礼を求めることも退けたため、カルタゴのドナトゥス派の司教パルメニアヌスに書簡で反駁された(アウグスティヌスがその書簡を論じている)。それでもカトリックの教会には移らなかった。ドナトゥス派を弁護する著作(『内なる戦い』など)もあったが伝わらない。
著作のうち完全に伝わるのは『七つの規則の書』(Liber regularum)だけである。聖書の隠れた意味を読み解くための七つの規則(主とその体、主の二つに分かれた体、約束と律法、種と類、時、繰り返し、悪魔とその体)を説く。アウグスティヌスは『キリスト教の教え』第3巻(30–37章)でこの書を要約し、ドナトゥス派の人の書であることに注意を促しつつ高く評価した。ほかに『ヨハネの黙示録』の注解があったが失われ、アウグスティヌス、プリマシウス、ベーダ、リエバナのベアトゥスらの引用から知られる。ゲンナディウス『著名者列伝』第18章にも記事がある。
PL 18(15–66欄)に『七つの規則の書』が収められている。