ラテン詩人謎歌
- 生没
- 不詳 – 不詳
- 地
- 北アフリカか
- 公開
- 1 作品 · 103 節
経歴
生涯について分かっていることはほとんど無い。作品は4世紀末から5世紀初めに書かれたと見るのが有力だが、3世紀から6世紀まで諸説がある。語法などから、ローマ属州アフリカの人であったと推測されている。
「シュンポシウス」という名自体が、ギリシア語の「饗宴(シュンポシオン)」にかけた戯れの筆名であろうと考えられている。18世紀の編者の一人は、この作品をラクタンティウスが若いころ書いたと伝わる『饗宴』に当てたが、この説は一般に受け入れられていない。ミーニュがこの作品をラクタンティウスの巻(PL 7)に刷っているのは、その経緯による。
作品
『謎歌』は、ヘクサメトロス(長短短六歩格)三行で一首をなす謎かけの詩百首と、それに先立つ十七行の序詩から成る。序詩によれば、サトゥルヌス祭の宴席で皆が言葉遊びに興じるなか、何も用意してこなかった作者がその場で作った、という体裁をとる(文学上の約束事であろう)。各首には答えにあたる題が付き、謎の語り手である事物が「私」として自らを語る。
キリスト教的な内容は持たない。本サイトでは、ミーニュの巻に刷られた本文として訳している。
影響
三十を超える写本で伝わり、後代のラテン語の謎歌——『ベルンの謎歌』、アルドヘルム、タトウィネ——の手本となった。十首は古代末期の物語『テュロスの王アポロニウスの物語』に引かれている。ルネサンス期には学校の教材としても読まれた。